災害時に徒歩帰宅するための地図のひな型づくり

災害時帰宅困難対策、企業の業務継続のための検証イベント

1.開催日

平成18年1月25日(水)

2.趣旨・概要

地震の発生により、公共交通機関がストップし、復旧の見込みが立たなければ、各事業者の従業員を含め多数の帰宅困難者が発生することが予想されます。

そのための対策としては、日頃から自宅までの帰宅経路を示した地図を準備しておくなどして、各自が普段から帰宅ルートを確認しておく必要があります。

また、事業者としても、従業員を円滑に帰宅させることは、災害時において業務継続していくために重要な要素です。

そこで、平成13年4月に発足し、産・学・官の89会員が集う「神戸安全ネット会議」では、危機管理に関する研究の一環として、平成17年度に「災害時に徒歩帰宅するための地図のひな型の作成」に取り組みました。

この「地震だ。地図を使って我が家に帰ろう!」~災害時帰宅困難対策企業の業務継続のための検証イベント~では、会員間でのワークショップやアンケートの内容を参考に作成した”ひな型”を使って、東遊園地(神戸市中央区)から、”我が家”に見立てたコープこうべ生活文化センター(同東灘区)まで、9班に分かれて歩いていただき、記載内容や地図上で位置の把握等できるかなどの確認を行うことで、”ひな型”の検証を行いました。

イベントで使用した”ひな形”(PDF3,926kb)【許諾番号Z06B‐第2118号】
その他資料
”ひな形”に記載した必要な情報等とその意義(PDF10kb)

3.想定

「平成18年1月25日13時、神戸市内で大きな揺れを感じた。これにより、公共交通機関がストップしてしまい復旧の見込みが立たないため、三宮地区に事業所の就業者をはじめ、多数の帰宅困難者が発生し、徒歩で帰宅を試みる人々も多数いる模様。なお、”ひょうご防災ネット”からの情報によると、『この地震は、紀伊半島沖の海底を震源としており、マグニチュードは8.4、神戸市内において震度6弱の地震を観測した。』、また、『瀬戸内海沿岸に津波警報が発令された』とのこと。」という想定で実施しました。

4.ルート

【スタート】東遊園地(中央区)~国道2号~【ゴール】コープこうべ生活文化センター(東灘区)【約8km】

5.参加者

  • 計57名の方々に、9班に分かれて歩いていただきました。
  • 参加者の内訳は、神戸安全ネット会議会員、その他事業者等のほか、神戸市市民安全推進員の方々にもご参加いただきました。
  • 参加者以外に、受付、開会式その他ゴールでの温かい飲み物の配付等で、幹事事業者である生活協同組合コープこうべ、三ツ星ベルト㈱、大阪ガス㈱、㈱大林組、ニッセイ同和損害保険㈱にご協力いただきました。

※神戸市市民安全推進員

神戸市市民安全推進員とは、「こうべまちづくり学校」のうち危機管理室が運営する2つの講座を修了し、安全・安心なまちづくりについて、経験・技術・知識をもち、助言等が出来る方として、平成18年1月現在で、神戸市内で約270名が登録されています

6.当日の内容

【午後1時~】参加者受付開始

【午後1時30分~】 開会式

  • 会長あいさつ
  • 趣旨・注意事項説明
  • 災害想定の発表

【午後1時40分~午後4時28分】 1班から順次スタートそして順次ゴール

チェックポイントでは、交差点名等を確認して、地図上で自分の位置を確認していただきました。

確認ポイントでは、災害時帰宅支援ステーションのステッカーを貼ったコンビニエンスストア等をみんなで確認しました。

〔班別の出発・到着時刻等一覧〕

人数 出発時刻 到着時刻
1班 13:40 15:54
2班 13:44 15:49
3班 13:48 15:54
4班 13:52 15:53
5班 13:56 16:05
6班 14:00 15:56
7班 14:04 16:11
8班 14:08 15:59
9班 14:12 16:28
合計 57

【~午後5時】 温かい飲み物・記念品配付そして解散・終了

参加者にご回答いただいたアンケート調査結果(PDF 50kb)

7.その他

  • 当日、ご参加いただいた方々には、記念品をお渡ししました。
  • 記念品は、「災害時に徒歩帰宅するための地図のひな型の作成」への取り組みでは、停電により真っ暗な夜間に徒歩帰宅するには?ということを、一つのテーマにしましたので、ラジオ及び携帯電話充電機能の付いた懐中電灯でした。
  • 記念品以外に、「生活協同組合コープこうべ」のご協力により”我が家”(ゴール)で温かい飲み物を提供しました。
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